技術解説 Technical Referrence

USB Audio Class 1.0 実動作での上限(Windows)

再生のみ/録音のみを動かす時は、理論値の上限まで動作できます。再生と録音を同時に動かす時は、一部の項目についてUSB帯域不足のため、動作できません。Macの場合は完全に動作しませんが、Windowsは再生/録音の片側のみ動作できます。

Windowsでは4ch/8chが安定して動作するアプリケーションは存在しません。
(下表では、カーネルミキサーにて音源:2ch⇔USBバス:4ch/8chを変換して確認しました)

Windows標準Audioドライバの問題点

Windows標準AudioドライバはUSB Audio Class 1.0をサポートしており、Windows Vistaからアシンクロナスをサポートしております。この標準Audioドライバについて、ノイズ原因となる問題が見つかっております。

録音と再生のチャンネル数が一致しない時のノイズ

録音と再生のチャンネル数が異なるオーディオ機器にて、録音と再生を同時に動かした時、数時間後、再生にノイズが発生します。確認した範囲では、以下の構成にてノイズが発生しておりました。

録音と再生のレートが一致しない時のノイズ

『録音:アシンクロナス 8ch 再生:シンクロナス 2ch』との構成にて、録音レートをx1.1→x1.2→…と上げていくと、録音レートが高いほど高頻度で再生にノイズが発生します。再生と録音は切り離されているため、別々のレートで動作するはずですが、録音レートが再生に影響を及ぼします。

再生中のスリープ/休止状態にてオーディオ機器との同期が停止する

Windows 7にて、再生中のスリープ/休止状態からレジュームすると、PCがオーディオ機器との同期を停止、PCの再生レートが特定の値で固定されます。レートが固定されたまま再生を継続すると、PCとオーディオ機器の再生レート誤差が蓄積されノイズが発生します。
この問題はWindows 8.1とWindows10では発生しません。

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