TOP > 先輩の仕事紹介

■先輩社員の仕事紹介

田口 真也

2007年新卒入社
東京技術センター
技術部 ソフトウェアグループ

アイディアを形にする苦労とやりがい。
その経験を財産に、
エンジニアとして新たな挑戦へ。

趣味が仕事とつながる

インターフェイス株式会社のお仕事はお客様の要望を聞く:受託開発(組込みシステム開発)が主だが、自分のアイディアを形にして発信する自社製品の開発は、会社としても大きな挑戦であり、エンジニアとしても夢であり、やりがいがある。田口が取り組んだのは、そんな自社製品:ASIOドライバーの開発だ。この案件では、主にASIOドライバーの部分を担当した。

ASIOとは、独Steinberg社により提唱されたプロオーディオ用途向けのオーディオドライバーに関する規格/枠組み。そのため楽曲制作などをPC上で行う、所謂DTMの用途以外ではあまり目にする機会のないドライバーだ。社内でも、当時その存在を知っていた人はほとんどいなかった。田口自身、オーディオ関連には昔から興味があり、学生の頃にはループシーケンサー(音声を切り貼りして曲を作るツール)を弄って曲を作る真似事などもしていた。そのため、ASIOドライバーがどういうものかという知識は多少あった。しかし、趣味レベルだったので、実務とつながるとは思っていなかった。

インターフェイス株式会社、初の試みで試行錯誤の連続

田口曰く、「ASIOドライバー、ひいてはオーディオドライバーとの関わりは自社商品開発の2年以上前から始まっていました。
最初のASIOドライバーを含むオーディオドライバーに関する案件は、インターフェイス株式会社として未知の領域を幾つも含んでおり、社内の誰に尋ねても正解が得られない状況の中でのチャレンジでした。
その案件を契機に、ASIOやオーディオドライバー、USBオーディオに関する案件にアサインされるようになり、自社製品の開発の話が上がるころまでオーディオ関連の仕事に関わり続けていました。
自社商品の開発では、それまでの仕事で自分が一から設計したASIOドライバーをベースとして使用することとなりました。内製フルスクラッチ(ゼロから書き上げる事)のコードであるため権利関係がクリーンというのが大きな理由です。

当初、既存開発での経験の蓄積がされていたこともあり特に問題は出ないだろうと思っていました。しかし、これは大きな誤りでした。既存開発ではターゲットとなる機器が決まっているため、それに合わせて各部を作成すればそれで問題はありません。しかし、自社商品としてラインナップするには、特定の構成でしか動かないというのは問題です。既に動作実績があるという安心感から、このことを見落としていたのです。
結果として工数はかかってしまいましたが、その分より深いところまでオーディオドライバーの世界を覗き込むことができ、その経験はノウハウとして蓄積されました」

エンジニアとしての大きな転機…

田口にとって、この仕事は二つの意味で転機があったという。
それまでの田口は、先輩の仕事の手伝いはしていたが、あくまで一部であり補助的な役割で、自分がやった、という感覚はなかったという。それが、今回の仕事は資料を渡されず、規格を調べるところから任せられた。立ち上げから最後まで、いろいろと苦しい思いをしながらもやり遂げたことで、事実に根ざした自信を持てるようになったのだ。
その結果として、アサインされていないオーディオ関連の案件でも見積もり段階での予備調査や開発担当者からの質問を受けるなど、ほとんどの案件に何らかの形で関わっている。社内では「オーディオ≒田口」と認識されているようで、今では技術サイドのみならず営業サイドからも相談事を振られるようになった。
もう一つの転機は、この仕事の実績をもとに、会社としてオーディオ関連の仕事がより多く入るようになり、それらにアサインしてもらえる機会が増えたことだ。一つ仕事をやり遂げればその実績が新たな仕事を呼び込み、それは今なお続いている。インターフェイス株式会社は社員が何千人といるわけではないので、ひとりひとりがどこまでできるか、ということが重視される。ひとりの社員が仕事の幅を広げれば、会社としての仕事の幅が広がるし、それが実感できるのも醍醐味だ。

エンジニアとして、新たな柱の確立へ

その後、幾多のテストを繰り返し自社商品のITF-Audioがリリースされ、多くのユーザーに採用されることとなった。
「偶然から関わりが始まったものがこのような形で世に出ていること、それに自分がほぼメインという形で関わっていること、いずれにしても感慨深いというか、不思議な感じ」だという。
「オーディオ関連の仕事を通して、幅広い経験を得た。
それを活かして、オーディオ以外の分野にも挑戦していきたいですね」とは本人の弁。

これからも田口の挑戦は続く。