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独自USB伝送技術 Bulk Pet(バルク ペット)

音質を変えるUSB伝送技術(Bulk Pet)

Bulk Pet(バルク ペット)は独自転送技術により音質を変化させるソリューションです
-Bulk Pure Enhanced Technology-

English page is here

特長

  • 一般的なIsochronous転送ではなく、Bulk転送による独自の音声伝送技術です
  • ユーザーにより最大4パターンまで転送方式を選択可能
  • ホスト側、デバイス側の処理負荷のバランスを変えた4パターンをユーザーが選択可能
  • 処理負荷の変化により、音質改善する楽しみをユーザーへ提供します
  • 既存のUSB Audio Classの再生環境と共存可能です
  • 従来のUSB Audio Class2.0互換のモードも搭載しています
  • 一般的な再生ソフトで再生可能です
  • 専用の独自ドライバを提供します(Windows用、Mac用)
  • パソコンの画面上で、4つの転送パターンを選択出来ます
  • ビットパーフェクトでデータを送りますので、データは変化しません
  • Asynchronous転送に対応しています
  • 対応ソリューション:ITF-USB DSD
  • ※Bulk Petはインターフェイス株式会社の登録商標です

背景

USBを使ったオーディオ再生の場合、一般的にはIsochronous(アイソクロナス)転送方式が用いられます。
Isochronous転送は、データ伝送タイミングが一定周期である反面、定期的に処理負荷がかかります。
Bulk転送は、大量のデータを送る事や、エラー時に再送されるなどのメリットがありますが、転送タイミングはUSBバス上の空き具合に左右されるなど、タイミングの制御が難しいという面もあります。

インターフェイス株式会社では、レイテンシー高速化のために、Bulk転送によるUSBオーディオ機器の開発をお手伝いした経験がありました。

そこで、Bulk転送をHi-Fiオーディオの世界にも展開したら、処理負荷の軽減ができ、音質改善にも一役買うのではないかと考えました。
そこで開発スタートしたのがBulk Petでした。

弊社ソリューション「ITF-USB DSD」をご採用頂いているHi-Fiオーディオメーカー様に御協力をいただき、Bulk Petの音質改善について効果を評価していただき、評価やブラッシュアップを重ね、リリースする運びとなりました。

Bulk Petについて

USB Audio Classではオーディオデータの転送はIsochronous方式で転送するように規定されています。
これはリアルタイム性を重視し、周期的に決まった量のデータを転送する方式です。間欠的にデータを最速で転送するため、その際にHost側 CPUとDevice側 CPUに定期的に高い処理負荷がかかります。
高い処理負荷がかかると、音質への影響が発生します。

弊社で開発しました「Bulk Pet」では、オーディオデータの転送方法にBulk転送方式を用いています。
Bulk転送方式は大規模なデータを正確に転送する方式です。
この方式の利点として、転送するデータ量と転送サイクルを任意にコントロールすることが出来ます。

「Bulk Pet」では、転送するデータをできるだけ少なくし、連続的なデータ転送にすることで、Host側CPUとDevice側CPUの処理負荷を安定的にすることが出来ます。
安定的な処理負荷にすることで、音質の改善が可能となります。

また、「Bulk Pet」では、Host側CPUとDevice側CPUの処理負荷のバランスを変えた4モードを用意しており、お使いのパソコンやユーザー様の好みに合った最良の音質を選ぶことが出来ます。

転送モードの違いについて

Host側CPUの処理負荷が2パターン(高負荷、低負荷)、データの転送パターンが2パターン(パターンA、パターンB)、上記の組み合わせを変えることで処理負荷にバリエーションを持たせております。

モード1からモード4については、下記のような組み合わせで動いております。

モード Host側処理負荷 データ転送パターン
モード1 低負荷 パターンA
モード2 低負荷 パターンB
モード3 高負荷 パターンA
モード4 高負荷 パターンB

ドライバのレイヤーについて

Bulk Petを搭載したUSB DACは従来のUSB Audio Class2.0互換のモードを残しつつ、Bulk Petモードに切り替える仕組みを実装しております。
そのため、ホスト側機器がBulk Petに対応していない場合でも、USB Audio Class2.0に準拠したIsochronous転送方式で利用することが出来ます。
また、Windows/Macいずれも、OS標準のドライバの仕組みの中に、Bulk Petを実装しているため、ASIO、WASAPI、CoreAudioといった一般的なAPIを利用した音楽再生を楽しむことが出来ます。
従来からご使用いただけている音楽ソフトは、そのままお使いいただけます。

各OSでの、ドライバの構成について概要を記します。

参考資料について

2017年9月15日 日本オーディオ協会ハイレゾセミナー講演資料。

ダウンロードはこちら

諸注意について

  • DAC側の電源投入時はIsochronous転送モードで起動します。
  • Bulk Petドライバをインストールしたホスト側PCが接続されたときに、自動的に前回のモードに切替を行います。ホスト側PCは前回のモードを記憶してます
  • USBケーブルを抜いても、モードの切替は行いません。スマートフォンなどBulk Petに対応していない機器に接続する場合は、一度DAC側の電源をOFF/ONしていただくか、Isochronousモードに切り替えてから、スマートフォンなどに接続してください

お問い合わせ

東京技術センター

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技術042-528-8652

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